アダルトチルドレンの人が、生きづらい毎日から生きやすい人生にするには、
自分を育て直すことが必要です。
アダルトチルドレンの人は、自分の言いたいことや、やりたいことをを抑え、
自分の欲求よりも人が喜ぶことを優先してしまうので苦しいのです。
アダルトチルドレンの人は
自分の欲求を我慢して無視し続けたり、自分を責めたり、自分を否定したりしがちで
そういう考え方を、幼いときから知らず知らずのうちに身につけてしまっています。
そうすると、
自分の本当の願いがわからなくなって
どう生きていいのか、
または自分の思い通りに生きてはいけないと思っています。
例えばアダルトチルドレンの人の特徴の一つに「人の顔色をうかがう」というのがありますが
「人の顔色をうかがう」ことは人の思い通りに動こうとすることです。
こうする人の心では
「この人は私を好きだろうか? 嫌いだろうか?」
「この人は私にとって安全な人だろうか? それとも危険な人だろうか?」
と知らず知らずのうちに判断しています。
かつて子供の頃、小学生でした。
我が家にテレビは居間に一台だけでした。
父の大好きなプロレス中継が映っていました。
その時父は比較的上機嫌でしたので、軽口をたたいても大丈夫そうな感じでした。
そこで思い切って、
『ほかの番組に変えてくれないかな』と心の声の希望もあって
「私、あんまりプロレス好きじゃない」
と言いました。
するとみるみるうちに、父の形相が変わり、真っ赤な顔で青筋を立てて
「好きじゃないなら、見るな!!」
ホントに一瞬のうちに顔つきが鬼のように変わったのを、何十年たっても思い出します。
怖くて怖くて、その時私は何も言えませんでした。
こんな風に、父はいつ怒り出すかわからない人だったので、怒られないよう、嫌われないよう
人の顔色を見る、うかがう癖がついたように思います。
本人が意識しているかどうかは別にして、
幼児期に親に甘えようとしても甘えさせてもらえなかった、
そればかりか親の言うことは何でも聞かなければ、居場所を与えてもらえなかったことから
見捨てられ不安などを身につけてしまい
親に嫌われることは無視されて世話をしてもらえない、
それは最悪、死を意味していてとても怖いので、大人になってもその思い込み癖から人の思い通りに動こうとするのです。
だから
人に好かれているか、嫌われているかはとても重要な問題なのです。
そうして、人に合わせるあまり「自分らしさ」が失われます。
過去に甘えたり、頼ったりの子供らしい子供時代を送ることができずに、
常に親の顔色をうかがって、親の欲求を満たすことばかりが
生きることになってしまい精神的に安定できませんでした。
そういう状態では
自己受容もなく、自己肯定感も低く、自分のことも人のことも信頼できません。
ですが、もう私たちは大人になりました。
自分がどういう人生を送るかは自分で決められます。
大人は自分を創り変えることができる
つまり自分を育て直すことができるのです。
自分がどういう欲求を持っているのか?と自分を知ることや、
どうすればその欲求を満たすことができるのかなどを知って実践していけば、生き易くなります。
傷ついた心を癒やしたり、心を安心、安定させるカウンセリングで自分を育て直すことで
自己受容ができ、自己肯定感が高まり、自他への信頼などが育まれれば
自分の人生を生きていい、と自分に許可を出せますし生きやすくなります。
だから、アダルトチルドレンの人が生きづらい毎日から生きやすい人生にするには、
自分を育て直すことが必要です。